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おもったことをつらつらと。
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わたしはどうにも二次創作に本格的に踏み込めないところがあるのだが、それはたとえば原作の絵柄を離れてなお同一のキャラクターだと自分の絵に対して言いきれない意気地のなさであったり、他人のキャラクターを借りて自分の言葉を語らせるのはなにか卑怯なのではないかという脅えであったり、そんなようなわたしの気の弱さが理由であるのだけれど、しかし他人の生み出した二次創作に対しては全然肯定的なのはなぜなのだろうかと思ったのだった。そして、それはわたしがセカイ系もとい実存主義支持者だからということに関係しているということを発見したのだ。

つまり、わたしは一次創作にしろ二次創作にしろ「作品」をすべて並列化して考えている。それを可能にしているのは「作者」の存在、どんな「作品」でも「作者」というひとりの人間から生み出されたものという意義においてすべては真実であり、偽物であり得ないという保証がある。この「私が感じることこそが真実、私の世界であり、また彼の世界も同時に存在し、同時に真実である」という考え方は実存主義的である(と思う)。

そう考えるとわたしは自分の世界の真実性が他人のそれに劣っていると思い、それが露見することを恐れるあまり、自らの真実を語ろうとしないでいることがわかる。だって自分の中の欲望や絶望や痛々しい言葉を、他人の作った架空の人格に託して喋らせるなんて、正気の沙汰ではないじゃないか。というかイタイ子じゃないか。わたしはそう言って逃げている。しかしその言葉はすべてのわたしが好きな創作たちを侮辱するものだということもわかる。わかった。創作から逃げたり、真実を語ることを恐れたりすることは、先人たちへの侮辱であるのだ。きっと。

全身全霊をかけて、自分の中の言葉を煮詰めて仕上げることを恐れてはいけない、と思う。
そのためにはたぶん、あまり自意識が過剰ではいけないのだと思う。
生み出した作品と自分とは、決して分身ではないということを忘れてはいけないのだと思う。
そして作品も自分も、未熟であることを恐れてもいけないのだと思う。

やれやれ、世の中みんな、強い人ばかりだなぁと思う。
わたしも、ひとりきりでいてもわたしを保てるくらい強くなりたいと思う。

わたしはあなたと違う人間だ。
あなたの考えていることはわたしは知らない。知ることができない。
私の考えていることは、わたしのもので、あなたの考えとは関係ない。
そう、いつも、いつも、忘れたくなるけど、忘れてはいけないこと。
あなたが私を裏切るように、わたしもあなたを裏切っているということ。

全部手に入らないなら、全部いらない、なんて、言わないで。
完全でいられないなら、白痴のふりをするなんてこと、ばかげてるでしょ?
結局のところ、わたしは空回りしているだけなんだ。実際。
だから、だから、言葉を紡ぐことは、やめない。
ばかげて見えているのは前提でいいから、でも、やめないから。

生きてる。生きてく。生きてる。生きてる。いきてるから。
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